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先順位の見極めについて述べている「対話の心得:第10条」は、個別性の理解について述べている「対話の心得:第5条」と共通しているところがありますが、要は「初めからやり過ぎること」を戒めているものです。「過ぎたるは及ばざるが如し」ということわざがありますが、バリアフリー設計も一緒で、やり過ぎは禁物、バランスよく段階的に整備する方が理に適っています。
大事なことは、その考えを住まい手、ご家族、ケアマネジャー等の関係者と共有する努力を惜しまないことでしょう。その意味で、建築士は孤高の専門家ではなく、調整役を買って出る専門家に徹する方が、むしろうまくいきます。
対話の心得・第10条【優先順位の見極め】(神奈川県W)