バリアフリーにリフォームする「タイミング」を聞かれることがあります。具体的には、元気なうちから将来を見据えてリフォームした方がいいのか、高齢になるにつれて、自分の体の動きに合わせてリフォームした方がいいのか、オススメのタイミングを教えてほしいというものです。
リフォームは、住まいのこと、家族のこと、資金のこと、工事中の生活のことなど、検討することがたくさんあり、気力、体力、経済力が必要と考えています。その意味でも、将来を考え、見直すタイミングでもある定年前後はよいチャンスと考えています。
とはいっても、実際に身体の機能が低下して介護保険を使うようになれば、介護保険の住宅改修制度を使ってリフォームする方法もあります。定年期に行うバリアフリーリフォームは、医療でいえば、健康維持のための予防。介護保険による住宅改修は、病気の治療に似ているかもしれません。
対話の心得・第10条【優先順位の見極め】 / バリアフリーリフォーム(茨城県T)
茨城県Tさんがよく言われる「気力、体力、経済力があるうちに」はとても印象に残っていて日々の介護保険の現場で思い出しています。重要なポイントだと思います。
コラム「ある一線を超えないうちに」には、リフォームだけではなく、生活習慣や家具なども含めて書いていますが、この内容の「手遅れケース」へのシグナルのようなつもりです。