【第10条】優先順位の見極め

バランスを見失わないために

短期的な視点と中長期的な視点を併せ持ち、ニーズや要望と、費用面や緊急性とのバランスを見極め、いますべきこと、無理せずできることを判断していく。

  • 中長期的な視点としては、「将来への備え」をどの範囲で、どこまで実行するかを判断します。すぐには必要のない手すりをあちこちに取り付けると、無駄な出費となりかねません。短期的な視点としては、福祉用具や医療・福祉サービスを利用した対応も選択肢の一つに入れます。
  • 「老い先短いのにお金をかけても仕方がない」などの考え方に対しては、「命を守る対策」「安全性を確保する対策」「日常の暮らしを容易にする対策」の大切さを説明し、話し合いのうえで優先順位を決めます。必要な「将来への備え」は、安心して住み続けられる住まいにつながります。

バリアフリー設計は「過ぎたるは及ばざるが如し」
バリアフリーリフォームの優先順位は?
バリアフリーリフォームのタイミングは?
『ある一線』を超えないうちに


【第9条】⇐ ⇒【設計提案ポイント1】

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