住まい手との対話の心得10ヶ条

住まい手と共につくる家
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住まい手との対話の心得10ヶ条

第1条 【対話の機会づくり】 多様な声を汲みとるために

短時間の対話だけで、住まい手の多様な声を汲みとれるものではない。住まい手と真摯に向き合い、対話の機会をできるだけ設けて、専門職としての信頼を得る。 ▶▶詳細を読む

第2条 【雰囲気づくり】 本音を引き出すために

伝えたいことがあっても伝え方がわからない、話すのが苦手な住まい手もいる。そんな住まい手の気持ちや性格を汲みとり、雑談から困りごとや生きがいなどを話しやすい雰囲気をつくる。 ▶▶詳細を読む

第3条 【わかりやすい言葉づかい】 住まい手の目線に立つために

専門職が用いる専門用語が正しい意味で住まい手に伝わるとは限らない。専門的な判断であっても、住まい手が理解できる、わかりやすい普通の言葉で、誤解なく説明する。 ▶▶詳細を読む

第4条 【暮らしの観察】 意識されていない課題を拾い出すために

住まい手が意識・認識していないけれども、暮らしの中に重要な課題が隠されていることがある。住まい手が口に出す言葉だけにとらわれず、暮らしぶりや生活パターンなどを観察する。 ▶▶詳細を読む

第5条 【個別性の理解】 住まい手の現在と将来を考えるために

住まい手の心身の状態や家族構成、仕事や趣味・地域活動、社会的役割などを含むライフスタイルを把握し、将来的な変化に対する予見と生活への影響を踏まえたヒアリングを行う。 ▶▶詳細を読む

第6条 【「居場所」の確認】 くつろげる空間を提案するために

長い時間を過ごす住まいの中には、心身ともに落ち着けて、くつろげる場所が必要になる。住まい手にとっての「住まいの中の自分のスペース=居場所」を確かめておく。 ▶▶詳細を読む

第7条 【キーパーソンとの連携】 計画全体を把握するために

予算や計画条件を把握している人、住まい手から聞き取れない経緯や気持ちなどを知っている人がいる場合は、その人からも情報を聞き取る。 ▶▶詳細を読む

第8条 【多職種等との連携】 様々なネットワークを活かすために

住まいづくりにおいては建築的なアプローチだけで最善の提案が導けるとは限らない。住まい手の将来も見据えて、他分野の専門職や友人、近隣・地域の関係者に相談したり協働したりする。 ▶▶詳細を読む

第9条 【個人情報の保護】 住まい手のプライバシーと尊厳を守るために

住まい手に寄り添えば寄り添うほど、プライバシーに踏み込むことになる。信頼を得て情報を伝えてもらい、知り得た情報の取り扱いには万全を期し、共有する際には了解を得る。 ▶▶詳細を読む

第10条【優先順位の見極め】 バランスを見失わないために

短期的な視点と中長期的な視点を併せ持ち、ニーズや要望と、費用面や緊急性とのバランスを見極め、いますべきこと、無理せずできることを判断していく。 ▶▶詳細を読む

設計提案の5つのポイント 「新・バリアフリー」の家づくりに向けて

ポイント1

【将来への備え】 住まい手の変化に備える住まいを考える

  • 住まい手の家族構成が変わる、身体能力が低下するなどの将来の変化を想像し、住まいが暮らし方の変化に対応できるようにすると、住み慣れた場所で自分らしい生活を続けられる。
  • 介護保険の住宅改修制度だけではなく、その他の住環境整備に関する制度の枠を超えた提案も必要に応じて丁寧な説明のもとに行いたい。 ▶▶詳細を読む

ポイント2

【人とのつながり】 孤立を避け、友人や地域との交流を保つ

  • 友人・知人との交流を保ち、医療・福祉サービスなど家族以外のサポートも得て豊かな関係性の中で役割を持って暮らせるようにする。 ▶▶詳細を読む

ポイント3

【住みやすさ】 周辺環境を考慮する

  • 立地や交通網、医療・福祉サービスなどの地域の状況を確認し、社会的に馴染みのある住まい周辺の環境整備・暮らし方に目を向けた提案をする。 ▶▶詳細を読む

ポイント4

【安心・安全性】 住宅性能と災害等への備えを確保する

  • 地震や風水害などの災害への備えや避難計画、耐震性、断熱性、防犯性能の確保、室内環境などについて必要な提案を行う。
  • 加齢に伴う運動機能の低下に配慮して、安全な防災・避難計画を立てる。災害時への備えが、日常の暮らしの安心感を強める。 ▶▶詳細を読む

ポイント5

【設計者の心構え】 完成したら終わりではなくそこが始まり

  • 住まいも住まい手も、経年とともに変化する。住まい手が心身に馴染んで大切にしてきた生活環境を簡単に手放さずに暮らし続けるためには、作り手の継続的な関わり方がとても重要である。 ▶▶詳細を読む

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