知識と経験と想像力と

住住まい手にとって、住まいづくりの希望をきちんと作り手(建築士)に伝えることはなかなか難しいことかもしれません。どこかの家を見ていいなと感じたり、住まいについて困っていたりすれば、それを作り手に伝えることはできます。しかし、将来の生活、心身、住まい、経済等については、住まい手が自ら考えていなければ伝えることはできません。

そこで作り手は、家族の人数や年齢、家庭経済なども考慮に入れながら、現在から将来にわたるステージを想像してもらい、今やっておいた方が良いことや、将来の適時に行いたいことなどの計画を立てることを住まい手に勧めます。その際、作り手は、実際の例を挙げながら、住まい手が将来にわたってより安心して生活ができるような提案をすることが望ましいでしょう。

もちろん、住まい手にどのような提案ができるかは、作り手の知識、経験、そしてそこから生まれる想像力などによって大きく異なります。作り手自身が、常に知識を蓄え、たくさんの経験を積み、豊かな想像力を備えた人間に成長をしていくことが求められます。

対話の心得・第2条【雰囲気づくり】(茨城県T)

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