近頃の新築の住まいでは(余裕があればの話ですが)、玄関スペースを出入り口の空間としてだけではなく、土間を広くとることで、昔の農家の土間のように、様々な用途(庭仕事の準備、外出着の収納、自転車や車椅子の置き場など)に対応する空間とする傾向がみられます。
また、置き場としてだけではなく、広い土間があれば、上がり框(あがりがまち)の段差解消のためにスロープを設けることができたり、高齢者の靴などの履き替えを介助するなどの様々な作業に便利な多目的な空間ともなります。
新・バリアフリー15ヶ条 / 第4条【玄関】 / 設計提案ポイント2【人とのつながり】 / 元気に暮らす(埼玉県O)
広い土間の玄関は、昔の農家の土間のような使い方だけでなく、庭に設けた「縁側」のように近所の方が気軽に立ち寄り、靴を脱がずに過ごせる交流スペースとして役立ちます。住宅の立地条件によって、この交流の場はドアの内側・外側を選ぶと良さそうです。
アプローチの写真、植栽の手入れが行き届いていて気持ちの良い空間ですね。
玄関引き戸前のポーチの部分を冬場出歩く機会が少なく成るので近くの友人との気兼ねない集まりの場所にしたいとの話から、冬場の寒さ対策足元からの冷え込み予防で板張りを提案しましたが下履きのままで入れる空間にしています。
この中に小さなテーブル・椅子・ミニキッチン・壁の棚にお茶道具を置き少人数でのお茶が出来るようになってます。
齢を重ねても車椅子での移動でも近場の友人とお茶をしながら世間話をしたいとの要望で改修しましたが十数年たち凄く便利ですとの話をお聞きしました。
スロープの床は鉄平石で施工することで劣化防止と滑り止めの効果を期待してます、スロープの両サイドの車止めはあえて高くしないでその分スロープの幅を広くしてます。