屋
外も、屋内と同様、大きな床段差よりも、ちょっとした床段差でつまずくことが多いです。たとえば、道路から敷地内へ上がる際の小さな床段差や、土の部分とそうでない部分の僅かな床段差などが危険です。
ただ屋外は一般的に、どのような改修工事を行っても、屋内よりかなり割高になることが多いうえ、手すりなどは他の同居家族にとって邪魔になることもありますから、どこを改修すれば安全で実用的か、専門家の意見を参考に整備するのが望ましいでしょう。
新・バリアフリー15ヶ条 / 第14条【床】 / 設計提案ポイント4【安心・安全性】 / 転倒防止 / バリアフリーリフォーム (神奈川県W)
外構のバリアフリー改修というと、歩行する部分の安全確保が中心になります。シルバーカーや車椅子の走行を考えると、走行しやすい凸凹のない舗装が優先されます。舗装するときには、端部の段差で転ばないように、手すり取付けなどの配慮が必要になります。アプローチに目が向きがちですが、庭付きの戸建て住宅に住まわれている高齢の方は、庭の植栽の手入れや雑草取りも丁寧になさりながら暮らしておられます。庭仕事の話を聞いていると、庭の土の部分で尻餅をついたりされていたりします。大きな転倒事故にならないように、アプローチの舗装だけでなく、生活空間としての庭環境を見て、庭石などの危険がないかの点検もしておきたいものです。