寝室の音や温度に対する配慮の大切さ

寝室の音や温度に対する配慮の大切さについて述べたいと思います。

健康を保つうえで重要なことは、適度な運動、十分な栄養、そして睡眠であることは今さら申すまでもありません。高齢期になると、睡眠に関して何らかの障害がある方、さらに平たく言えば、しっかり睡眠が取れない方が案外多いと言われています。寝室の環境を整備するだけで、睡眠障害がすべて解決するわけではないかもしれませんが、眠りやすい環境を整えるということは、住まいづくりの際に案外意識が向いていないかもしれないポイントです。

音や室温が適切に保ちやすくするためには、まず、窓(サッシ)を見直してみることがもっとも近道でしょう。既存の住宅でも二重窓にすることは、コストパフォーマンスが高い改善だといえます。新築やリノベーションなど、新規でサッシを導入できる場合には、極力、断熱性の高いサッシを選択しましょう。

さらに言えば、これから新築を計画されている方や、移住を模索されている方、大掛かりなリノベーションを検討中の方であれば、家の中で寝室自体のレイアウトにも気を配りたいものです。「ここが寝室」と決めるだけでなく、具体的に図面の中に正確なベッドの寸法を書き込んでみることをお勧めします。そうすることで、ベッド廻りの動きやすさや、部屋としての使い勝手が見えてきます。また、将来のどこかのタイミングで夜間の介護や看護が必要になった場合の動線も、少し視野に入れておくのも無駄ではないかもしれません。

新・バリアフリー15ヶ条 / 第8条【寝室】(兵庫県O)

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寝室の音や温度に対する配慮の大切さ」への1件のフィードバック

  1. 北側に配置した寝室では、通風・換気が悪いと結露が生じカビが発生しやすくなり、健康上の問題になります。集合住宅の場合は、深夜の足音や洗濯機の躯体を伝う騒音・振動の問題も気になります。

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