使う人に合わせたトイレの環境づくり 

トイレに男性用の小便器がある場合、出っ張りが少ない小型の小便器を大便器と同じ部屋に設置すると、空間を広く使うことができます。気になるときにはカーテンを使って仕切るといいでしょう。便器との境に取り外しができる手すりを付けると、車椅子になったときには手すりを取り外して大便器に寄り付きがしやすくなります。紙巻き器の取り付けが可能な手すりもあります。

広さを確保して小物収納の棚の上部を手すりと兼ねるように造ると、トイレットペーパーや掃除道具の保管もできて、壁付けの手すりが不要になります。

トイレの壁は柱の見える構造か、大きな力の加わる手すりを支えられる構造の下地にしておくと、後付けの手すり・リフト等が付けやすく、将来的なトイレの自立に役立ちます。

大便器はタンク式の方が停電時や災害時に雨水などでも使うことができます。男性用小便器は壁付きタイプにすると床の掃除が楽ですが、設置を確実にする配慮が必要です。壁排水は洗面台も含めて、車椅子で使う際には、気づかないところで車椅子の一部が当たりやすいので注意します。

便器の両側に手すりを兼ねる造作、奥の角部分は二階の給排水スペース

新・バリアフリー15ヶ条 / 第9条【トイレ】 / バリアフリーリフォーム (熊本県O)

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