建物形式:持ち家一戸建て
対象者:車いすユーザーの獣医さんとそのご家族
バリアフリー設計までの経緯 ご自宅兼用の動物病院を建てたいという獣医さん(車いすユーザー)からの相談を受けました。他のハウスメーカーさんとも比較された結果、各部屋のシミュレーションをしっかり実施して設計するという姿勢を高く評価していただき、私が設計監理を行うことになりました。
獣医という激務を長く続けていくためには、日常の動作一つ一つが少しでも楽に行えることはとても重要です。そのためには設計という作業をおろそかにできないと気づいていただけたのは、設計者としてとてもありがたい事です。
バリアフリー設計の実施内容 ご本人の居住空間(浴室、トイレ、キッチン、洗面)と、動物病院内の全ての部屋(診察室、手術室、処置室、入院室、等)を、実物大の空間でシミュレーション(模擬動作)を行いました。少しでも楽に、少しでも快適に動作が行えるような空間を設計する作業を、施主と協同で行いました。
診察台、手術台、ケージなどすべて、ご本人の体の動きに合わせてオーダーで製作することになりました。動きがスムースに行える事は、単にご自身が楽であるだけでなく、より質の高い医療が提供できると喜んでおられます。
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