建物形式:持ち家一戸建て
対象者:車いすユーザーのご夫婦
バリアフリー設計までの経緯
お二人とも車いすユーザーであるご夫婦から家の設計依頼を受けました。マンションを改修するか、公営住宅に入るか、様々な可能性を検討したものの、どれも自分達が考える生活のイメージと合わなかったため、家を建てるという決断に至ったられたとの事です。いろいろな住宅会社を回ってみたものの、障害者の不自由さをあまり理解してもらえなかったようです。同じ施設に入所していた方に、バリアフリー住宅に精通した設計士はいないかと相談したところ、私をご紹介くださいました。
バリアフリー設計の実施内容 お二人は、自分が求めている住まいのイメージを伝える表現力がとても豊かでした。家の出入りの事、キッチンの事、入浴の事など一つ一つの課題をお客さんと一緒に解決していくプロセスは、設計者としてとても楽しく感じました。 段差解消機が目だたないように玄関土間に埋め込んだり、ドアのデザインは、元々デザイナーでもあるご主人にお任せたりして、ただ使いやすいだけでなく、見た目にも気をつけました。 予備の車いす置場には、車いすのタイヤの空気を入れるポンプ用のコンセントが必要であることなど、お客さんからもいろいろ教えていただけたことは感謝です。
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