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【13 安全な階段で事故防ぐ】
安全なはずの家庭内での事故死など考えられない。しかし厚生労働省の2000年度の統計によると、階段などのステップから転落・転倒したことによる65歳以上の死亡事故は約270人に上る。

安全の基本は踏み面(足の乗る面)と蹴上げ(けあげ=各段の高さ)のサイズとバランスである。もっとも緩やかなこう配を作ろうとすると階段に面積をとられ、実現が難しくなることも多い。

まずできることとしては、上下の段の間を板でふさぎ、足を上げるとき、つま先が引っ掛からないよう踏み面に出っ張りを作らないようにする。階段でつまずいたり、滑ったりしないために、踏み面の端に別途取り付けるタイプのノンスリップ材(滑り止め)に代わって、一体化した製品も売り出されている。

一つは木製の板に樹脂製のノンスリップ材が埋め込まれているもの。ほかのものはカーペットまたは樹脂製のシートで端の部分は進行方向に直角に目地が切ってある。この目地の部分が盛り上がっているとつまずきやすいので一様に平たんなものを選ぶと良い。

踏み面の端には高齢者でも識別しやすい色を使い、夜間のためにおり口、のぼり口を照らす足元灯を設置することも必要である。

実務者会員 宮島敦子(宮島住環境デザイン室)

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安全な階段



 

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