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動物病院併用住宅(車いすユーザーの獣医さん)

 
(有)サニープレイス
岡村 英樹
岡村 英樹の紹介


  建築概要


建物形式:持ち家一戸建て
対象者:車いすユーザーの獣医さんとそのご家族

バリアフリー設計までの経緯
ご自宅兼用の動物病院を建てたいという獣医さん(車いすユーザー)からの相談を受けました。他のハウスメーカーさんとも比較された結果、各部屋のシミュレーションをしっかり実施して設計するという姿勢を高く評価していただき、私が設計監理を行うことになりました。
獣医という激務を長く続けていくためには、日常の動作一つ一つが少しでも楽に行えることはとても重要です。そのためには設計という作業をおろそかにできないと気づいていただけたのは、設計者としてとてもありがたい事です。

バリアフリー設計の実施内容
ご本人の居住空間(浴室、トイレ、キッチン、洗面)と、動物病院内の全ての部屋(診察室、手術室、処置室、入院室、等)を、実物大の空間でシミュレーション(模擬動作)を行いました。少しでも楽に、少しでも快適に動作が行えるような空間を設計する作業を、施主と協同で行いました。
診察台、手術台、ケージなどすべて、ご本人の体の動きに合わせてオーダーで製作することになりました。動きがスムースに行える事は、単にご自身が楽であるだけでなく、より質の高い医療が提供できると喜んでおられます。

 

 写 真

動物病院の待合室
予防接種の季節などはお客さんの待ち時間が長くなる事もあるので、少しでも気持ちよく時間を過ごしていただくため、明るいカフェのような雰囲気にしました。



診察室

診察台は車いすユーザーの獣医さんが使いやすいように特注しました。電動で上下しますが、台の上に載った動物の体重も測れるよう体重計も台に内蔵されています。



手術室

手術台も使いやすいようものを特注しています。衛生上、手術中に車いすのハンドリムを触らなくても回転や移動ができるよう、手術台や周囲の機器のレイアウトや寸法は、シミュレーションによって決めていきました。



LDK

キッチンは車いすユーザーのご主人も、立位で使う奥様にもフィットする形状にデザインしました。リビングからバルコニーへは段差なく出入りできます。丹波の山々を一望できる素晴らしい眺望です。



浴室

既製品のユニットバスに少し手を加えてプッシュアップで移乗し、入浴動作が自立できるようにしました。入浴時は肌が露出するため、褥瘡ができやすく、無理な動作をしなくてもよい環境づくりが大切です。



浴室のシミュレーション

浴槽に対して左から入るパターンと、右から入るパターンの両方を試してみました。シミュレーションとは言え、お尻や足に傷(褥瘡)ができては大変ですので、クッション材を敷いて実施しています。



手術室でのシミュレーション

手術の方法によって、獣医のポジションや姿勢が異なります。図面上だけで様々な手術シーンを想像しながら設計する事はほぼ不可能なので、実際の動作をしながら設計寸法を最適化しました。


 
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