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「高齢社会の住まいをつくる会」設立に際して

吉田紗栄子

 ある日、神戸から電話がかかってきました。大震災から5年、やっと将来の見通しがたち家を新築することになったというのです。その女性は、家の下敷になり下半身マヒになりました。車いすでも生活しやすい家をつくりたいとハウジングメーカーや工務店、設計者等と話をしましたがどうしても思うようなプランがでてこない。神戸の近くで誰か専門家がいたら紹介して欲しい、というのが電話の用件でした。残念ながら、私は直接紹介できる人を知りません。「全国どこにいても近くに相談できる人が紹介できるようなネットワークをつくりたいと今作業を進めているところです」と言いましたところ、「夢のようなお話です。ぜひ早く実現して下さい」と言われました。

 介護保険に住宅改修が含まれたこともあり、ここ2、3年のバリアフリー住宅に関する情報は飛躍的にのび、さまざまな人達がこの分野に入ってきました。バリアフリー商品といわれるものも多分野で開発・販売されるようにもなりました。しかし、先に述べた神戸の女性のように適切な人やモノにたどりつけず途方にくれている人達、あふれる情報の中から何が本物で自分が必要としているものが何なのかを選びきれず困っている人達、又、経験の少ない設計者や施工者に頼んでしまい、使い勝手の悪い家に住まなければならなくなった人達もいます。

 私は30年以上、バリアフリー住宅(という言葉はなかったが)の設計にたずさわってきました。又ここ10年ほど設計の経験をいかしてバリアフリー住宅にするための増改築や新築に関する相談業務を行ってきました。今こそバリアフリー住宅の設計や施工に豊富な実務経験をもつ技術者が結集し知恵を出しあって、住み手のニーズに合った住みよい住宅をつくるためのネットワークをつくらなくてはならない、と考え「高齢社会の住まいをつくる会」をたちあげることにしました。この会ではバリアフリー住宅を考えることにより、日本の住まいそのものをもう一度みなおしたい、と考えています。気候・風土や日本人の生活にあった永く住める質のよい住宅を提案していきたいと思っています。障害があっても、年をとっても住み続けられる家づくりを全国レベルで展開していけるよう、会の仲間と活動を進めて行きます。

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